MRI装置用 電波・磁気シールドルーム

-用 途-
MRI装置用 電波・磁気シールドルーム


-概 要-
MRI装置 0.2〜3.0テスラーに対応し、
各装置メーカーの仕様に合わせた施工が出来ます。
MRIを導入する場合、装置の仕組みから電波及び磁気に対する2種類のシールドが必要となります。
装置が作り出す静磁場(0.2〜3.0テスラー)の中で
人体(動物)内における水素原子の自転周波数と同じ
RF帯(8.5〜128MHz)の電波(電磁波)を与える
と共振現象が起こり水素原子にエネルギーが溜まり、
電波を止めると水素原子は元の状態に戻ろうとするの
で人体から微弱な電波信号が出ます。
MRI室
その信号の強弱や緩和時間などを基に画像処理を行うのがMRI装置の仕組みです。
上記で触れた、弱いRF帯(ラジオ波)の電波を検出する為には、FMラジオやTV放送の外来電波が検査室に入 らない様にする必要があります。導電性の高い金属で床・壁・天井の6面を囲う、それが電波シールドです。
また、原子の共振を起こす為、装置から強い電波が発信されます。それを検査室から外部漏洩するのを防止する役目も兼ています。

2種類のもう一方は、磁気シールドとなります。
日本では地磁気 5×10-5テスラーの磁場環境ですので、3テスラーMRI装置のマグネットが造り出す磁場は 地磁気の6万倍にもなります。マグネットが設置される検査室の空間が縦20m×横20m×高10m程度取れれば距離 減衰で地磁気と同じレベルまで下がるのですが、実際の設置スペースは縦7m×横5m×高4.5m程度の場合が多く その為、磁気シールドが必要となります。
具体的には磁力線が通り易く(高透磁率)且つ飽和磁束密度の大きな材料を選定します。
磁気シールド材に磁力線が引き寄せられた結果、マグネットで発生した直流磁場の漏洩を小さく防止する事が出来ます。
現在は価格や入手面から、電磁鋼板(ケイ素鋼板)が主流となっています。
磁場の強さやマグネットからの距離に依って、電磁鋼板の厚みを変え積層張りを行いますが、
通常は0.35〜0.5mmの電磁鋼板を5〜40層程度、電波シールドの外側の床・壁・天井に施工します。

MRI室 測定 MRI室 測定

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